用語集
Glossary
ア行
用語 | 用語解説 |
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板目 | 板の木目が、平行に通らず、山形や不規則な波形をしているもの。 幅の広い材は取りやすいが、収縮、そりなどのくるいも生じやすい。 |
色ムラ | 塗膜の色が部分的に不均等になること。 |
色分かれ | 2種類以上の顔料を使用して作った塗料が、塗膜が乾燥するまでに顔料の分布が不均等になり、表面と内部で色の違った状態になる現象。 |
隠ぺい力(とまり) | 塗膜(塗られた塗料が乾燥してできた皮膜)が、下地の色をおおい隠す力をいう。 |
うすめ液 | 塗料をうすめたり、用具を洗うために使う透明、揮発性の液体をいい、一般的には用途によりペイントうすめ液(塗料用シンナー)、ラッカーうすめ液、その他専用のうすめ液がある。 |
ウッドパテ(木部用パテ) | 下地のへこみ、釘穴、亀裂部分にへらなどで補修をし、平滑にする練り状の充てん剤のこと。(コクソウッドパテ)最近ではヤセの無いUVパテがある。 |
ウッドシーラー | 木材用の下塗り塗料のことで、木材中に塗料がしみ込むのを防ぐと同時に、上に塗る塗料の付着性をよくする働きがある。 |
ウレタン仕上げ | 表面に硬い塗膜を作る仕上げのことで、ウレタン塗装ともいう。 汚れやしみがつきにくく、お手入れが簡単 |
ウレタン樹脂塗料(ウレタン塗料) | 合成樹脂塗料の一つでポリウレタン樹脂塗料ともいう。硬度、耐水、耐薬品に優れている。 1.油変性ウレタン樹脂塗料(酸化重合型) 2.湿気硬化型ウレタン樹脂塗料 3.二液型ウレタン樹脂塗料 |
うるし(漆) | うるしの木の樹皮に傷をつけて採取する刺激臭をもつ油状の液を加工したもの。 生うるし、すきうるし、精製うるしに大別される。 最近では、作業性のよい合成うるしの生産が多くなっている。 |
上乾き(表面乾燥) | 塗料表面のみ乾き、下層はやわらかく未乾燥の状態にあることをいう。 塗料は一度に厚塗りするとこの傾向がある。 一回塗るごとによく乾かすことでトラブルがすくなくなる。 |
上塗り | 下塗り(下地)塗膜の上に仕上げ用の塗料を塗ること |
エアゾール塗料 | 耐圧缶に液化ガスと塗料を入れて密閉し、弁の開閉によってノズル孔から塗料を噴射塗装するスプレー塗料のこと。(溶剤系・水性系などがある。) |
エアースプレー | 圧縮した空気や高圧ガスを用いて塗料(液体)を霧の状態で噴霧するスプレーのこと。 細かい霧状で塗装をするため、塗料粒子が細かくきめの細かい美しい仕上がりが得られる。 |
エアレススプレー | エアースプレーに比べて塗料の飛散が少なく塗料ロスの削減につながる。 エアレススプレー塗装では一般に80~200Kg/cm2の高圧で圧送するため、エアスプレーよりも高粘度のものが使用できる。 |
エナメル仕上げ (不透明仕上げ) |
有色不透明な塗装仕上げのことで、隠ぺい力が高い。素材の質感はわかりにくくなる。 ピアノ/エレキギターなどで多く使用される |
MDF | MDF(medium density fiberboard)と略称され木質繊維に接着剤を混ぜて圧縮したもの。 表面が滑らかで安定性にすぐれているため、塗装や表面加工がしやすい。 建築下地や家具などに使われる。 |
エマルション塗料 | 膜になる成分(樹脂など)が水に溶けているのではなく、水に乳化分散して、溶けているのと同じ状態になり、乾くと分散している樹脂成分が融合して水に強い膜を作る性質の塗料のこと。 |
オイルステイン | 木材の着色に使用されるもので、一般には染料を溶剤に溶かしたものである。 染料は光により退色しやすいので使用する場所には注意が必要。最近では染料の代わりに、変色の少ない超微粒子の顔料を使用したものも市販されている。 |
オイル仕上げ、 オイル塗装 |
主成分は亜麻仁油、桐油・ひまわり油などを原料とした塗料を素地に深く浸透させ、塗膜を表面に全く作らないか、または極薄い塗膜を作る仕上げのこと。 木材が持っている木理の美しさや木の香りを損なうことなくしっとりとした肌を表現するのに最も適した塗装。 |
黄変 | 塗膜表面が黄色になる現象のこと |
オープン仕上げ | オープン仕上げとは、導管(孔=ポアー)が塗料で埋められていない仕上げのこと。 木材の持つ優雅な美しさと木材特有の木目をそのまま生かした仕上がりになる |
オレンジピール (ゆず肌) | 塗装面がミカンやゆずの皮のような凹凸の状態をオレンジピールという。 また、ゆず肌、みかん肌ともいう。 |
カ行
用語 | 用語解説 |
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界面活性剤 | 液体に溶けて界面活性を示す物質。顔料分散剤、乳化安定剤、消泡剤等広く用いられている。 |
可とう性 | 柔軟で折り曲げることができること。 |
カラーイング | 着色剤を用いて着色仕上げにすること。 |
空とぎ研磨 | 水を用いることなく、耐水サンドペーパー、サンドペーパー、スチールウールなども用いて研磨する方法。 |
乾性油 | 乾性油(かんせいゆ)は、空気中で徐々に酸化して固まる油のこと。 油絵具やワニスに利用される。(亜麻仁油、桐油、大麻油) |
乾燥時間 | 塗装した塗料が、指触~硬化乾燥に至るまでの時間。 1.指触乾燥:指で塗膜を軽く触れたとき、指紋がつかない状態 2.指圧乾燥:指で塗面を強く押したとき、指紋が塗面につかない状態 3.硬化乾燥:塗料が十分乾燥して、塗膜性能が発揮できる状態 |
含水率 | 物資に含まれる水分の割合を示したもの。木材塗料の場合、木の収縮によって木が割れる場合があるので、塗装前には必ず含水率を調整する必要がある。 含水率が高い場合トラブルの原因になる場合がある。 |
顔料 | 水や溶剤に溶けない色のある微粉末で、無機質や有機質の化合物であり隠ぺい力のあるものをいう。 着色、さび止めなどの目的で塗料に使われるほか、印刷インク、プラスチックなどにも使われる。 |
希釈剤(シンナー) | 塗料の濃度や粘度を調整するために用いるもの。 |
木地 | 何も塗っていない木の状態のこと。(素地) |
生地仕上げ | 木材の木目や色合いをそのまま生かした仕上げのこと。 |
木地調整 | サンドペーパーやパテなどを使って木地の表面を平滑にすること。 |
鏡面 | クローズ仕上げとも呼ばれ、木材の導管を完全に埋め込み、塗装面をガラスのように平滑に仕上げたもの。 |
銀目 | 局部的に塗料の密着不良により、塗膜に隙間が生じ光の反射でキラキラ光って見える状態のこと。 |
くもり | 塗装面が白くぼやけた状態のことをいう。(すりガラスのようになる) |
クラック(ひび割れ) | 塗膜に現れる部分的な割れ目。 |
クリアー(クリヤー) | 透明塗料のこと。 |
クロス | 着色時や研ぎかすを拭き取るときなどに使用する布(マイクロファイバークロス) |
ゲル化 | 液状の物が流動性を失い、不溶性のゼリー状になること。 |
研磨 | 素材または塗面の表面を平滑にする作業で、研磨には水とぎ研磨と空とぎ研磨がある。 研磨をきれいに行うことで塗装の仕上がりが美しくなる。 |
毛羽立ち | 木の表面の繊維が立ち上がることで、木材の表面がザラザラした状態になること。 水性系塗料を塗布した場合に激しく毛羽立つ |
厚生労働省で策定された13物質 (14物質フリー) ≪シックハウス対策≫ |
厚生労働省で策定されたシックハウスの要因と言われている物質のこと。13物質は、ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレン・パラジクロロベンゼン・テトラデカン・クロルピリホス・フェノブカルブ・ダイアジノン・フタル酸ジ-n-ブチル・フタル酸ジ-n-エチルヘキシル |
硬度(TOPコート) | 塗膜の硬さのこと。(TOPコート)鉛筆の硬さで表現することが多い B HB 2Hなど |
合成樹脂塗料 | 合成樹脂を塗膜形成要素とする塗料をいう。 かつては乾性油、半乾性油を主原料とする油性塗料が塗料の大部分を占めたが、今では合成樹脂塗料が大部分を占めている。 |
合板 | 木材を薄く剥いた単板を、繊維が直交するように、交互に接着剤ではり合わせた板のこと。 |
広葉樹 | 広葉樹とは幅の広い葉を持つ樹木でほとんどのものに導管があり、硬木である。 主に家具用として使用されている |
固形分 | 塗料は固形分(樹脂、顔料など)とそれらを溶解する溶剤とからなっていて、蒸発すると固形分のみが残る。 |
木口(こぐち) | 木材の繊維方向に直角に切った切り口の面 |
こば(木端) | 板材又は角材の長さ方向の側面 |
転がし塗り | たるのような容器の中に塗料と被塗物を入れて回転させることで、塗装物が転がることで塗料を塗布させる方法。 (小型のコンクリートミキサーなどが利用される場合がある) |
コンク | 濃縮された高濃度のもの。 |
サ行
用語 | 用語解説 |
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逆目 | 木材表面を研磨したり加工する際に木の繊維の方向に沿って行い、その目の方向を順目といい、またその逆を逆目という。 逆目は繊維が反対になっているため、加工する際に表面がガザガザになる。 |
サフェーサー | 下・中塗りのこと。上塗りをきれいに仕上げるために行う塗装工程の1つ |
サンダー | 研磨紙で研削加工する機械のこと。ワイドサンダー、レベルサンダーなどがある。 |
サンディングシーラー | 透明塗料に研磨剤を加え、研磨作業性をよくしたもので、上塗りに必要な平滑面を作るための塗料のこと。 |
サンドペーパー | 紙を基材として、これに研磨剤の粒を接着剤で塗布したもので、水に強い耐水サンドペーパーもある。(番号が大きいほど細かくなる) |
下塗り | 上塗り又は中塗りに先だって行う塗装。また、その塗料をいう。付着性の向上、吸い込み止め、ヤニ止めなどの目的で塗装される。 |
触媒 | 特定の化学反応の反応速度を速める物質のもの。 |
集成材 | 断面寸法の小さな木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料である。 |
酒精塗料(セラックニス) | アルコール類を溶剤に用いた塗料の総称 |
白木仕上げ | 木地の白さをいかした仕上げのこと |
シンナー | 塗料を塗りやすくするために薄める薄め液のこと。 有機溶剤が含まれており換気には注意が必要 |
針葉樹 | 一般に針状の葉を持つ、裸子植物の樹木。道管は未発達で能力の劣る仮道管が水分などを樹体内に流動させる働きを担っている。 一年中緑の葉をつけている常緑針葉樹と、秋から冬になると葉が落ちる落葉針葉樹がある。 寒い地方に多く分布し、量的には多いが種類は少ない。 軟質材といわれ、比較的加工しやすいので、建築用材、建具材、化粧材などに使用されている。 |
スチールウール | 銅材をうすく削り、細かく裁断して、繊維状にまとめたもの。 |
捨て塗り | 粘度の低い塗料を塗布することで、素地を固める効果がある。素地研磨の前に行うと、毛羽がよく取れ、素地着色の前に行うと色ムラを防ぐ効果がある |
スプレー塗装 | 塗装する際にスプレーガンを用いて塗装する方法で、吹きつけ塗装ともいう。 |
スプレーガン | スプレー塗装を行う際に用いる塗装機器で霧化状態にして吹きつけることができる。 |
静電塗装 | 静電塗装とは高電圧をかけて塗装する方法で、スプレーガン(-極)と被塗物(+極)にすることで塗装物の反対側までまわりこんで塗布することができる。 |
セミオープン塗装仕上げ | セミオープンポアー塗装仕上げともいい、導管以外は平滑に仕上げ、導管部を2~8割程度塗料で埋める塗装のこと。 塗装の膜圧を確保しながら木材の特有な肌に仕上げることができる。 この仕上げは塗膜の形成状態がオープン塗装と鏡面塗装の中間的な塗装にあたる。 |
染料 | 水、又は溶剤に溶ける有色の有機化合物で、着色力は強いが隠ぺい力が弱く、顔料と比べ退色しやすい。 |
促進剤 | 塗料の硬化を促進するための塗料 |
タ行
用語 | 用語解説 |
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耐候性 | 野外で日光、風雨、寒暖、乾室などの屋外自然環境に耐える塗膜の性質 |
退色 | 紫外線などで塗膜の色があせて、本来の色がなくなる現象 |
との粉 | 粘土の一種で、粒子が細かく水との混和性がよく木材の目止め剤として使用されている。 |
タレ | ダレ、流れともいう。塗料を垂直面に塗ったとき乾燥までの間に塗料の層が部分的に下方に流れて厚さが不均等になること。 厚く塗りすぎたとき、うすめすぎた塗料を塗ったときなどに生じやすい現象。 雰囲気温度の影響を受けやすい。 |
地図現象 | ポリエステル塗料の塗り重ね時に塗料の層間が明確になり、研磨した際に地図の様に見える現象 |
チジミ現象 | 塗膜が乾燥するとき、塗膜表面にしわができる現象のことで厚塗りのとき、寒冷時に生じやすい。 |
ツキ板合板 | 普通合板の表面に高級天然木を薄くスライスしたツキ板を貼ったもの。 |
着色剤 | 色がついている塗料のことで、染料系・顔料系がある。ステインともいう。 |
着色仕上げ | 木工塗装では大きく分けて無着色、着色仕上げ、エナメル仕上げがある。 着色仕上げとは、色がついているが木目も見える仕上げのことをいう。 |
着色目止め | 目止め剤と着色剤を混ぜ合わせて、目止めと着色を同時に行うこと |
沈殿 | 塗料の中に分散している微小な固体が底に沈んでたまること。 (比重の異なることに起因) |
つや消し塗料 | 塗膜のツヤ(光の反射率)の少ない塗料のこと。半消し、全消しなど |
つや消し仕上げ | 塗膜のツヤを落して仕上げた塗装のこと。 |
つや出し仕上げ | 塗膜のツヤを出して仕上げた塗装のこと。 |
導管 | 樹体を支える細胞と、水分や養分の樹体内に樹液として流動させる導(道)管という組織があります。 針葉樹には導管がなく、仮導(道)管という細胞組織が樹液を流動させる導管の役割りを兼ねています。 |
透明塗装 | 塗装法の一つで無着色の透明な仕上げのこと。 |
塗膜 | 塗られた塗料が乾燥してできた膜のこと。 |
塗料浸透仕上げ (オイルフィニッシュ) |
チークオイル(主成分は亜麻仁油)や同様の塗料を素地に深く浸透させ、塗膜を表面に全く作らないか、または極薄い塗膜を作る仕上げのこと。 木材が持っている美しさ、しっとりとした肌を表現するのに最も適した塗装でオイルフィニッシュともいう。 |
ナ行
用語 | 用語解説 |
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中塗り | 上塗りに先だって行う塗装。また、その塗料をいう。 |
流し塗り(ディッピング) | 塗料溶液に被塗物をつける塗装方法 |
二回塗り(二度塗り) | 一回塗って乾いた塗膜の上に、乾燥後同じ塗料をもう一度塗り重ねること。 |
肉もち | 乾いた塗料の厚みのことで、厚く塗られる塗料のことを肉もちのよい塗料という。 |
にじみ(ブリード) | 他の色の塗料を塗り重ねたとき、下塗り塗膜の色が上塗り塗膜に移行して違った色になること。 |
ニトロセルロースラッカー塗料 | ニトロセルロースラッカー(硝化綿ラッカー)は、一般にラッカーと言われ古くから高級家具用塗料として使用されている |
2液型塗料 | 主剤(ベース)と硬化剤の2液に分かれていて、使用する前に混合して使う塗料をいう。 混合した塗料は反応して固まるので、一定の時間内に使いきるように注意しなければならない。 固まった塗料は二度と溶剤に溶けない |
濡れ色 | 透明塗料を塗った場合、木地そのものの色と違って見える。 光の屈折率の違いで起こる現象であるが、この色のことをいう |
粘着性 | 乾燥した塗膜がべたつく性質のことを粘着性があるという |
粘度 | 流動する物体の内部に生ずる抵抗をいう。 一般に温度があがれば塗料の粘度は減少する。 |
ハ行
用語 | 用語解説 |
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ハジキ | 塗料がはじいて、穴またはくぼみができる現象 |
ハケ(刷毛) | 塗料を塗布する道具の一つ |
刷毛目 | 刷毛で塗料を塗る際につく跡の筋 |
白化 (白ボケ) (カブリ) (ブラッシング) |
塗膜が白く濁る現象のことで、様々な要因で起こる。 揮発の速い溶剤を含む塗料(ラッカーなど)に多く見られる現象。 湿度の高いときなどに塗った場合、空気中の水分が凝結して塗面が白っぽくなり、ツヤを失う現象。 なお、水分の多い素材に塗った場合にも同様の現象がおきることがある。 |
ピアノ塗装 | 鏡面塗装の一つでピアノに施されている塗装のこと。 |
ピーリング | 塗装面におこるめくれの現象 |
ピンホール | 塗膜にできる針でついたような小さな穴で、表面のへこみだけでなく、素地面まで達する穴もある。 |
付着性 | 塗膜が下地面(たとえば木や鉄など)に付着してはがれにくい性能をいう。 別の表現で密着性がよい、悪いなどといわれることがある。 |
不飽和ポリエステル樹脂塗料 | 塗料は厚塗りが可能でヤセの少ない鏡のような塗装仕上げには、不飽和ポリエステル塗料が使われていることが多い。 エレキギターやピアノの塗装に用いられる。 |
ブリスタリング | 塗膜の一部が下地から離れてふくれを生じる現象 |
フローコーター | カーテンフローコーターともいい、塗料を上のタンクからカーテン状に流し被塗物がそのカーテンをくぐるとき、塗料が塗面に乗り塗装が行われる。 余分な塗料は、再び回収されて元のタンクに戻るためロスが少ない効率的な塗装方法である。 |
ホルムアルデヒド | 常温で無色の刺激臭のある気体で、ホルマリンともいう。 健康上の障害を引き起こす物質で毒性が強い。 関連事項F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散等級) |
マ行
用語 | 用語解説 |
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柾目 | 木目が平行線で美しく、収縮率が小さく、ねじれ、ワレなども少ない |
マスキングテープ(養生用テープ) | 塗料が不必要な所につかないように貼るテープのこと。 塗り分け塗装がきれいに仕上がる。 |
水とぎ研磨 | 耐水サンドペーパーに水をつけ、塗面をといで平滑にする方法 |
無垢材 | 一本の原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したもの |
目止め | 木材表面の導管等を埋めて平滑な面を作ること |
目やせ | 主に木材塗装の場合、導管部にそって細かなくぼみができる現象。 塗膜のヤニによって生じる。 |
木目 | 木材を切断すると現れる木材組織による模様のこと。木理ともいう。 |
ヤ行
用語 | 用語解説 |
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ヤニ | 国産松材や米国産パイン材などに多く含まれる油状の物質でマツヤニ(松脂)とよばれている。 塗装後、これがしみだしてきたり、乾燥不良、付着性不良の原因となることがある。 |
有機溶剤 | 有機溶剤とは一般には物質を溶解する性質を持つ有機化合物のこと。 |
ゆず肌(オレンジピール) | 塗装面がミカンやゆずの皮のような凹凸の状態をゆず肌・みかん肌という。 また、オレンジピールともいう。 |
UV仕上げ | 紫外線を照射することによって硬化する塗料で仕上げたもので、一般的にUV塗料は硬い塗膜を作ることが可能なので、ハードコート仕上げを示す場合も多い。 |
UV塗料 | 紫外線(UltraViolet Rays)を照射することによって硬化する塗料 |
油性塗料(油性ペイント) | 狭義では顔料をボイル油で練った文字通りの油性の塗料をいう。 水性塗料に対比した呼び方で、溶剤系の塗料全般を指す |
養生 | 塗りたくないところや、汚れては困るところをマスキングテープ、新聞紙などでおおうこと。 |
ラ行
用語 | 用語解説 |
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ラッカー仕上げ | ラッカー塗料で仕上げた塗装 |
リターダー | 乾燥遅延剤のこと。乾燥を遅くするために添加するシンナーで、ブラッシング対策に用いられる。 |
リバースロールコーター | ダイレクトロールコーターに比べて、コーターロールが塗装物の進行方向の逆に回る塗装機で、一度に厚くきれいに塗ることができる。 |
リフティング | 異種の塗料を塗り重ねたときや、下塗り塗料が乾燥不十分な状態で上塗りしたときなどに塗料の溶剤などに侵されてしわが生じる現象 |
レベリング | 塗ったあと、塗料が流動して、平らでなめらかな塗膜ができる性質 |
ロールコーター (ダイレクト) (ナチュラル) |
片面塗装用としてゴムライニングしたコーティングロールとスチール製のピックアップロール、バックアップロールからなり、塗られる物は、コーティングロールとバックアップロールの間から送り出される。 フローコーターと違い、薄膜の塗装が建前で、特にこの塗装機では厚塗りはできない。 |
緑化 | 塗膜が緑色に変色すること。ポリエステル塗料で発生することが多い。 |
ワ行
用語 | 用語解説 |
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ワックス剥離剤 | 皮膜形成型ワックスを剥離する目的で使用されるもの。 アミン、その他アルカリ溶剤などからなっている。 |
ワックス | つや出しと表面保護のために使用するもので、油性ワックスと水性の合成樹脂ワックス(皮膜形成型ワックス)などがある。 最近は水性が主流になっている。 |
ワニス | 木材などの表面を透明な被膜で覆って保護するための上塗り剤。 ニスと同義で、透明塗料の総称として使われる。 語源は「光沢をつける」「飾る」「装飾する」などを意味する、英語のVarnish(ヴァーニッシュ)。 木材の汚れや腐食を防ぐため、古くから東洋では漆の樹液を塗布する方法が行われていたが、西洋では、亜麻仁油のような乾性油(空気中の酸素を取り入れて硬化する油)を塗装する方法が行われ、これをワニス仕上げと呼んだことに由来する。 |